こんにちは。
今日は先日、いえ春先に作業しましたアウディS4の紹介です。
非常に遠方より、ご来店いただきまして恐縮です。
お車の特徴上、施工作業の難易度や現状の車両の遮音構造を考えると難しい仕事ですがしっかり防音。
お客様と作業内容の打ち合わせをいたしまして、セダンという形状を考慮してフロアとルーフの防音に決まり作業スタートです。
まずフロアは欧州車の上級車種特有の成型ウレタン&防音ゴムの遮音材があって、ノイズの削減量は国産5ナンバークラス以下のお車よりも削減量は少ないですが、今よりも騒音削減がテーマなのでフロア鉄板にアプローチ。
フロアに制震材を貼り、さらに発泡シートで防音とします。
作業は成型ウレタンが外せないので、一人がずっと持っていて、もう一人が張ります。
なので写真が少ないのです。
本当に分厚くて、曲がらないシートで疲れます。
いろいろな車種を作業しましたが、一部の高級車ではこのシートを採用して静かな車内を作っています。
国産車でも静かで有名な車はこの構造です。厚さ10cmぐらいある車もあります。
しかしメーカーは制震材は少ないので、ウィークポイントを向上する手法でノイズ低減させていきます。
当店では通常リアシート下までがフロアデッドニングです。
シートを外すとココには材料がありません。
ウィークポイントをしっかり向上させていきます。
発泡材で遮音・防音。欧州車は内装の隙間が少ないので、薄い材料で効果を狙います。
そしてルーフです。
アウディやVWは純正で、軽い素材の発泡ボードがあります。
メーカーもルーフにこの構造を作るコトでいろいろな効果を狙っています。
しかし軽くて曲がらない構造なので、ルーフはトタン状態です。
なのでウィークポイントを向上です。
発泡パネルはボンドで接着していますし、パネルにも効果があるので純正パネルも利用します。
純正のパネルを切り抜いて、効果的に制震します。
ルーフ上から鉄板の状態を確認しながら、必要な部分は2枚貼り。完璧です。
ちょっと重いぐらいでしょうか、重さと制震効果のちょうどいい内容に張ります。
そして基本の発泡シート。純正のパネルとは硬さや比重も違うので、更なる相乗効果を狙います。
これでルーフ&フロア防音完成です。
欧州車はパネル間のクリアランスが少なく、純正の材料も良いので現状を向上させるイメージです。
そして無事納車後にお客様からメールをいただきまして、ロードノイズも含めノイズ全般に効果がありオーディオのボリュームを以前より減らしたそうです。
しかし欧州車は国産の車のように、内装を外す作業に時間が掛かるので金額的にも割り増しになります。
ご検討中のお客様はご了承ください。
緊張感のあった仕事ですが、メールをいただきましてホっとしました。
今回は遠方よりありがとうございました。