こんにちは。
今日はちょっと前に作業したデッドニングです。
たまーに当店には、事故や修理でデッドニング材を剥がされた車の補修の依頼があります。
大抵は保険でカバーする内容なので、取れたデッドング材の所を貼りなおします。
このような場合、お客様に接する機会がないので、簡単に補修してください。というカンジです。
そして、このお車もそんな内容でした。
そこまで難しくなくデッドニングが終わり、音をチェックすると、なんだかヌケが悪く、中・高域がよく鳴りません。
当店で販売したわけではないので、勝手にイロイロやりすぎると問題ですが、もう少しナチュラルに整えられないかなと、職人魂に火がつきます。
内容を見ると、アルパインのコアキシャルとバッフル。エーモンのハイグレード、デッドニングキット(カスケード・エプソシーラー・吸音ダンパー)の内容。たぶん量販店での施行でしょう。
具材は悪くはないですが、当店であればスピーカー後方の吸音・拡散は音の鳴り方を見極めながら適度に処方したいですね。いきなり音も聞かないで吸音処理は少し気が早いですね。
今回は中・高域のヌケを良くしたかったので、大量にある吸音材を調整。それとバッフルをチョット加工して、更に少し圧が抜ける構造にしました。
この工程も音をチェックしながら行います。
この作業でブォンブォン言っていた、しまりのない低音をタイトに鳴らし、更に高域もヌケてきました。原因はウーハーとツイーターのバランスです。ツイーターは今回の取り付けではそんなに変化しませんが、ウーハー側がこもっていました。
最初よりは、ややスッキリした音にはなりましたが、音のバランスが整いハッキリとした再生音です。中々イイカンジです。
こんな作業をこっそりやっていました。合ったことのないオーナー様ですが音に気づいてくれると嬉しいのですが・・。
今回は時間と予算がしっかりあったので、オマケしました。
普段当店では音の調整は取り付けと、ネットワークを少々ぐらいで全て終えます。デッキのイコライザーなどは全く使用しません。理由は簡単。必要ないからです。
私の持論でスピーカーやその他の機材はイコライザーなどは、無くても音がしっかり出る設計がされています。車に付けて音の状態が変わるので、そこで音を整える仕事がインストーラーの仕事だと思います。
全ての車にイコライザーはありませんし、万全な状態とは限りません。
なので当店では、基本は取り付けで全てをカバーします。
しっかりとした、インストールをすれば機材本来の音がでます。最近は安いものでも、良い音の商品が増えました。
再生周波数や音色が違うのは機材の特徴ですが、音のバランスを組み立てて完成させるのはインストールで決まります。
高価なものでも安値なものでも、アプローチは同じです。
今回は色々書きましたが、もし異論がありましても、ただのオーディオ屋の独り言だと思って聞き流してください。