こんにちは。
先日、とはいえずいぶん前になりますが、スキャンスピーク製に新型ツイーターを拝見&試聴してきました。
スキャンスピークは先日も紹介しましたが、新シリーズとしてイルミネーターというラインナップを設定しました。
そのカー専用のツイーターになります。
まず今回の商品は振動版が26mmの1インチタイプになります。見た目は前モデルに酷似していますが、完全に新設計になっています。
そして面白い所がバックチャンバーです。
最近はバックチャンバーも増えてきましたが、スキャンはバックチャンバーを2パターン用意して性能を変化させています。
まずコチラがショートのタイプ。
裏のバックチャンバーの溝の形状が印象的です。たぶんこの辺りで音質的なチューニングをしているのでしょう。
標準的なサイズです。これでもFsは700hzとスプリーモ並な性能です。
そしてロングバックチャンバー。
けっこう長くなってコチラのFsは425hzでもはやツイーターの限界を超えています(笑
でもFsはあくまで数値的な性能なのでこの周波数で鳴らすことはないはずです。スプリーモは以前Fsの低さを売りにして、トラブルが多発していたようです。あくまでツイーターなので、この帯域でボリュームを求めると壊れます。ご注意ください。
そして音です。先日紹介したロングストロークのMIDウーハーとロングバックチャンバーのツイーターで試聴しました。状態としてはホームオーディオの状態です。
まず驚いたことが、定位です。2個のスピーカーの間からハッキリ音が聞こえます。センタスピーカーは無いのに明らかにセンターのこの位置と断言できそうな程、明確に音が存在します。
この定位は私もいくつかの某高級スピーカーのある試聴室で音を聞いたことがありますが、一番明確でした。部屋も専用の試聴室ではなかったので驚きです。
そしてレンジは広く、クリアーなサウンド。カラレーション(音色)がほとんど無いように感じられます。この辺りは現行型のスピーカーも同等ですが、この新シリーズの方が音楽的にトゲトゲしさが無くナチュラルな響きです。現在市場で販売されている商品が正常進化した印象ですね。
スキャンを聞いた後の感想はいつも再現力に驚かされます。リアルで細かなディテール表現。音色は感じられないほどです。このスピーカーと他のスピーカーを試聴すると分かりやすいです。
ほんとうにスキャンスピークは素晴らしいメーカーです。世界のエンジニア&メーカーがこぞって採用するわけです。
ただ今回の正確な定位の表現を車で、いかに再現するかが私の課題ですね。一度ハイレベルなサウンドを聞いてしまったので妥協はできません。良いスピーカーはうれしい悩みも多いですね。