こんにちは。
今日はいきなりですが、キッカーの新製品スピーカーの試聴用BOXをメーカーさんにお借りしました。
ただいきなりだったので期間が5月1日までと余裕があまりありません。
商品は昨日日本に入荷した商品ですが、なにしろ「音」が凄い。私でもキッカーは音圧のイメージですが今回のスピーカーは本物です。モレルやフォーカルやディナウディオあたりに混ぜても劣ることはありません。むしろハイエンドスピーカーはヨーロッパブランドのイメージでしたが、キッカーはしっかり独自の音を構築しています。
今回はモデルチェンジをした2モデルが試聴できます。
まずQSシリーズのQS6.2の紹介です。
ツイーターは前回同様デュポン社の30mm振動版を採用した、バックチャンバー構造のツイーターです。低い周波数にも対応したハイグレードなツイーター。
そしてMIDはドイツ・ローム社の3層サンド振動版を採用したモデル。なんだかこの振動版は他のハイエンドスピーカーでも見たような・・振動板も素晴らしいがキッカーはやはりウーハー屋さん。MIDウーハーの作りにもサブウーハーの技術が生きてきます。
内容もアルミキャストフレームやアルミボイスコイルなどハイグレードな仕様です。
そして今回、大幅に変化したパッシブネットワークは全体の内容をグレードアップももちろん、バイアンプ対応として、更にハイエンドシステムの構築を可能にしました。
そしてもう1モデル、新RSシリーズです。
今回はRS65.2をお借りしました。
このRSモデルはQSシリーズの技術と素材を多く使い、コストパフォーマンスを追及したモデルです。
ツイーターには25mmながら、同じテトロンを採用しています。
またパッシブネットワークはQSと同じく改良してバイアンプ対応となっています。
そしてQS、RSともにスピーカーは改良されて更に高性能な商品になっています。
なんでも今回のモデルは5年の年月を掛けてチューニングされたそうで、キッカー渾身のスピーカーです。営業さんも熱心に説明してくれるのでユニットマニアの私は聞入ってしまいました。
そして肝心のヒアリングです。
まず音を出してすぐに、このスピーカーの特徴の高域に気づきます。明瞭で豊かな表現の高音です。メリハリもよく非常に明るい音です。瑞々しいのでボリュームを上げても全くキツイ感じは無く気持ちのよい音です。この高音につられるように中帯域も明るく表現豊かです。低音はボリュームを大げさに出すタイプではなく、重たくはないのですが、軽快に低音を鳴り分けます。
QSは非常に優秀。ヨーロッパスピーカーはきめ細かくしっとりとした表現だが悪く言えば暗いサウンド。ドイツ系やメタルドーム系のスピーカーはカッチリしてメリハリが良くリアルですが音痩しやすく、悪く言えば高音が耳に着く。
このキッカーは明るく明瞭で瑞々しいサウンド。スキャンスピークによく似ているサウンドです。良くも悪くも高音のキャラクターが強いので、高音が騒々しい方には不向き。ですが私はこのサウンド大好きです。
そしてRSは音の傾向はQSのイメージを引き継いでいます。細かな聞き分けは実際に当店にお越し下さい。
今回一気に説明しましたが、「キッカーはウーハー屋さん」のイメージを良い意味で覆すほど良いサウンドです。現在ヨーロッパスピーカーが大人気ですが、このキッカーのサウンドもとても魅力的で楽しいサウンドです。
このスピーカーのように魅力的なサウンドでオーディオファンを悩ませて欲しいものです。
試聴期間は少ないですが、ぜひご来店下さい。